ガジュマルの育て方:根腐れさせない工夫も紹介

ガジュマル

ガジュマル

ガジュマルは、深い緑色の葉と、地上部に出た太い根が特徴的な観葉植物です。
今回は、そんなガジュマルについて、筆者の実体験を踏まえながら育て方のポイントをしっかりとご紹介していきます。

ガジュマルとは?

ガジュマルはクワ科イチジク属の植物で
独特の形をした根が特徴です。
亜熱帯・熱帯地域原産で、日光と暖かい環境を好みます。

また、生命力が強く、多数の気根をだし、他の植物や岩などに巻き付くように成長することから「締め殺しの木」の一種ともして知られています。

観葉植物としての魅力と人気の理由

生命力が強く、丈夫なため初心者にも育てやすい観葉植物です。
同じガジュマルでも根の形気根など様々な樹形があり、大きさも幅広く選ぶ事ができます。
様々な場所で簡単に入手する事ができ、安い価格帯からの販売もあり、インテリアとして人気があります。
また、精霊の宿る木」「多幸の木」とも言われていて、縁起物としても人気があります。

 

 

置き場所

室内での最適な置き場所

暖房、冷房ともにエアコンの風が直接当たらないところに置きます。

 

窓際などの明るい場所が最適です。

 

ガジュマルは耐陰性があり室内の明るい場所なら、どこに置いても大丈夫ですが、基本的には日光を好みますので、真夏以外は、直射日光の当たる場所がお勧めです。

ただ、窓辺に置く場合
真夏の直射日光は葉焼けを起こすのと、冬場の夜間は、寒さに当ててしまわない様に注意しましょう。

 

真夏は、レースカーテンなどで遮光するか、直射日光の当たらない場所へ移動します。
冬場は、寒さを避けるために、夜間は窓際から室内の暖かい場所へ移動してあげましょう。

 

日当たりのポイントと注意点

なるべく直射日光の当たる場所に置いてあげましょう。

 

繰り返しになりますが、ガジュマルは日光をとても好みます。
インテリアとして日光の当たらない場所に置く場合も、時々は日光に当ててあげるのが良いでしょう。

 

 

ただし、夏場の直射日光は葉焼けするので、レースカーテンなどで、遮光してあげましょう。

 

季節ごとの置き場所

春〜秋は屋外でも大丈夫です。 冬場は室内で管理しましょう。

 

ガジュマルの原産地は、温暖で多湿な地域です。
夏場の暑さには強いですが、耐寒温度は5℃程度です

耐寒温度を下回ると、葉を落とし、そのうち幹が柔らかくなってきて、枯れてしますます。
幹がブヨブヨしてきたら、回復は難しいでしょう。

葉を落とし始めてしまったら、直ぐに暖かい場所へ移動してあげましょう。

 

最低気温が10℃を下回る頃には室内に取り込んであげましょう。

 

 

水やり

水やりの頻度

基本的に鉢底から水が出るまでたっぷりと水を与えます。

夏場は土の中までしっかり乾いてから
冬場は土の中までしっかり乾いてから2〜3日後

 

夏と冬では、土の乾き方とガジュマルが根から吸収する量が違うので、水やりの間隔を変える必要があります。
場所や環境、植えてある土や鉢の大きさによって、乾き方が違います。
また、ガジュマルの大きさによっても変わってきます。

 

どの位の頻度とは具体的には言いにくいのですが、
私の場合だと、夏場は毎日水やりをする様な時もあれば、冬場に関しては2週間以上やらない様な時もありました。
環境や置き場所などによっても全く違ってしまうので、それぞれの状態に合わせる事が大切です。

 

根腐れを防ぐための工夫

水はけの良い土に植える。
受け皿に水を残さない。
風通しを良くする。
日当たりを良くする。

 

根腐れの1番の原因は、水のあげ過ぎです。
また、肥料の与え過ぎでも根腐れを起こす事があります。

土が常に湿っていると、植物も酸欠状態になって、根が腐ってしまいますので、土の状態をよくみた水やりが重要です。

割り箸などを土に刺して湿り気をみる方法や、
水やりチェッカーなどを使う方法もあります。

道具を使わない方法としては、
鉢の重さを感覚で覚えておく方法もあります。
水をあげた後と、乾いた状態では、重さにかなり違いがあります。

 

ガジュマルは比較的に乾燥に強いです。乾燥気味に育ててあげるのが、根腐れを防ぐポイントです。
ただし、乾燥させ過ぎないように注意しましょう。

 

実際に育ててみると、ガジュマルは水切れには強いです。
毎日観察すると、水が切れてきて、太い根にシワがよってきたり、葉が垂れてきたりする状態に気づくとおもいます。
水切れサインと、鉢の重さなどを組み合わせて、水やりのタイミングをみるのも良いでしょう。
インテリアとして置いてあれば、直ぐに目につくところに置いてあると思います。
毎日、観察して大切に育ててあげましょう。

 

元気に育てるための水管理

夏場、冬場ともにまたは午前中のうちに水やりをする。
葉水をする。

 

水は植物にとってとても大切なものです。
ただ、場合によっては根腐れ冷えの原因にもなってしまいます。

夏場は、暑くなる前の朝や夕方の涼しい時間に水やりします。
日中の水やりは、鉢の中が蒸し風呂状態になってしまうので避けたほうが良いです。

冬場は、夜間に多くの水を含んでいると、その水で根が冷やされ痛んでしまう事があります。
暖かくなってくる時間帯から、午前中までには水やりする様にしましょう。
冬場は、あまり水を必要としません。夕方などになってしまうようなら、次の日にしてあげたほうが良いでしょう。

ガジュマルは、高温多湿を好みます。葉水で湿度を保ってあげましょう。

もっとも成長する夏場は、毎日の様に水やりをする状況になると思います。
逆に気温が下がり始める頃からは、水やりの頻度を減らしていきます。そのことによって、樹液の濃度を高くして耐寒性を高める事が出来ます。

メリハリをつけた水管理で、ガジュマルを元気に育てていきましょう。

 

私の場合は
根腐れさせてしまった経験から、冬場は、何日か気温の高い日が続くときになるべく水やりを合わせる方法で、水やり管理をしていました。
この時期は「何日に1度」というように決めてしまわずに、できる限りその時の状態で行うようにしてあげると良いと思います。

 

 

肥料

必要な肥料と与え方

緩効性肥料がお勧めです。
または
水に薄めた液肥を水やり代わりに与えます。

 

ガジュマルは生育旺盛で、肥料を与えなくてもどんどん成長しますが、より丈夫に育てるためにも肥料は与えたほうが良いでしょう。

置肥で与える場合。
置肥とは、固形の肥料を土の表面近くに置いて与えます。水やりによって肥料が溶け、根から吸収させる方法です。
根に近すぎると肥料過多になってしまうので、根から離して、鉢の縁などに置きます。
半分くらい埋まるように少し押し込んであげるとより効果的です。
置き肥の場合は、製品にもよりますが、2ヶ月に1度位の頻度で問題ありません。

液体肥料を与える場合。
規定量で希釈した液体肥料をガジュマルの根元に与えます。
葉にかけてしまうと、水分が蒸発した後、肥料成分が葉に残ってシミになってしまう事があります。
葉面散布にも使える液肥もありますので、葉にかける場合はよく確認してから行いましょう。
液肥を与える場合は、2週間に1度位の頻度で与えます。

 

どちらの場合もでも与える時期とペースはしっかりと守りましょう。

 

私の場合は植え替え時の元肥だけで問題なく成長しましたが、
丈夫に育てるためにも、追肥は施してあげたほうが良いと思います。
手間がかからず長く効くので、まずは置肥がお勧めです。

 

肥料を与えるタイミング

4月〜9月頃に与えます。

 

暖かくなり、新芽が展開し始めてからで大丈夫です。

肥料を与えるにあたっては、元気な状態であることが前提条件になります。
弱っている状態で与えてしますと、吸収できずに肥料過多でかえって根にダメージを与えてしまします。

冬場に弱ってしまった場合などは、活力剤などを先に与えてあげましょう。
その後、新芽が展開し始めたら、肥料を与えてあげましょう。

 

 

植え替え

植え替えの必要性と適切な時期

5月〜9月頃が植え替えの適期になります。

 

ガジュマルの成長はとても早く1年〜2年に1度は、ひと回り大きな鉢に植え替えましょう。
根が鉢底から出ている場合や葉が黄色くなったりすることが、植え替えのサインになります。

長い間植え替えしないと
根詰まりして水や養分を吸収できなくなったり、土の劣化によって、水はけが悪くなったりします。
土をリフレッシュするためにも、定期的に植え替えをしてあげましょう。

 

植え替えの準備

植え替えは、植物にとってとてもストレスがかかります。手順を良く確認しておき、スムーズに植え替えできる様にしておきましょう。

用意する物

  • 植え替える鉢
  • ハサミ
  • 新しい土
  • 鉢底ネット
  • 鉢底石
  • スコップ
  • 細い棒・割り箸など
  • 園芸シート・ビニールシートなど

 

植え替えするガジュマルは、1週間ほど水やりを控えて、鉢の土を乾かしておきましょう。
土が湿っていると、土をほぐしたりする時に根を痛めやすくなってしまいます。

  

植え替えの手順

  1. 植え替える鉢に、鉢底ネットを敷き、鉢底石を入れる。
  2. 鉢底石が見えなくなる位まで、土を入れる。
  3. 植え替えるガジュマルを鉢から取り出す。
  4. 根についている土をやさしく落とす。
  5. 黒ずんでいる根があれば、ハサミで切る。
  6. ガジュマルを新しい鉢の真ん中に置き、軽くおさえながら、周りに土を入れる。
  7. 根の隙間にも土が入るように、細い棒で軽くつつく。
  8. 最後に手で土を軽く押し込み固定する。
  9. 水をたっぷり与える。

 

根と土の間に隙間ができてしまうと、根がきちんと成長しません。
少しづつ土を入れていき、隙間ができない様に気をつけましょう。
根と土の隙間を埋める為にも水はたっぷりとあげましょう。

 

私が最初に植え替えた時は、
高さや中心がピッタリと合わずにとても手間取ってしまいました。
慌てず、焦らずに植え替えてあげましょう。

 

 

剪定

時期

5月〜9月が剪定の時期になります。

 

気温の上がる生育期であれば、すぐに新芽も展開し、ダメージも少なくてすみます。

 

剪定の仕方

晴れていて、湿度の低い日に剪定します。
痛んでしまっている部分や、バランスの悪くなっている部分を剪定します。

 

密集してしまっている枝や葉は透かし剪定をします。

ガジュマルは葉のついている枝ならどこを切っても大丈夫です。
切った部分の下の葉と枝の間から新芽が展開します。葉のついている方向に枝が伸びていきますので、枝の伸びていく方向をイメージしながら剪定すると良いでしょう。

ガジュマルはゴムの木の仲間で、切った部分から白い樹液が出てます。触ってしまうと肌が荒れる場合がありますので触らないように注意しましょう。

 

ガジュマルは「丸坊主」剪定といって、主幹意外の全ての枝葉を落としてしまう剪定方法もあるくらい丈夫な植物です。
生育期であれば、すぐに元のような樹形に戻りますので、思い切って剪定してみましょう。

 

剪定後のポイント

剪定後は1週間くらいは、直射日光の当たらない場所に置きます。
土がしっかり乾いてから、たっぷりと水やりします。

 

新芽は直射日光で葉焼けする場合がありますので注意しましょう。
剪定することで、蒸散量が減るので土がしっかり乾く迄まってから、たっぷりと水やりしましょう。

 

ガジュマルのトラブル

枯れる原因

  • 寒さ
  • 日当たり不足
  • 水のやりすぎ、水のやらなすぎ
  • 根腐れ
  • 植え替え

などがあります。
枯らさない為にも、ガジュマルの特性に合わせた管理をしてあげましょう。

 

根腐れからの復活方法

早期に植え替えましょう。

 

根腐れしたものは、鉢から取り出し根を乾かした後に新しい土に植え替えます。
痛んだ根は取り除き、水捌けの良い土に植え直します。
すぐに水やりはせずに、2〜3日経ってから、少しづつ水をあげる様にします。
その後1週間程度は、直射日光を避けた場所に置いて様子を見てあげましょう。

根腐れは、素早い対応が肝心です。
見えないところから発生するため、症状が現れた時には、かなり進んでしまっている場合が多いです。
普段からよく観察して大切に育ててあげましょう。

 

 

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