私が植物を育て始めた頃のある日、ダイニングにおいていたガジュマルを眺めていた時に妻が言った。
『毎日、毎日、木を眺めて何が楽しいの?』
衝撃だった。言っている事の意図がわからず、一瞬呆然としてしまった。
だって、楽しいに決まっている。見て楽しむもの。私の認識では観葉植物とはそういうものであった。
妻は花が好きで、玄関先には年中通して何かしらの季節の花がプランターに植えてある。
『花を見るのと同じ様なものだろ?』
聞くと
『全然違う』
と返ってきた。
確かに、私も花には興味が無かった。いつも玄関先にある花が視界には入っていたが、まじまじと眺めることはなかったと思う。それと同じということなのか?
と、思考を巡らしていると
『そのうち話しかけてそうだよね』
と言われた。
流石に話しかけることはないだろう。とは思ったが、果たしてそうだろうか?いつしか話しかけているのではないか??
いやいやそれは流石にないだろう。と、今は思う。もしかしたら数年後には植物と会話しているかもしれないが(笑)
では、なぜ観ていて楽しいのか、育てるのが好きなのかを考えてみた。
やはり、手をかけた分日々成長してくれる事だろう。その達成感こそ園芸の醍醐味だと思う。
成長の早いものなら、毎日新しい葉を展開し、変化する姿を見せてくれる。
うまく植え替えられて大きく成長してくれれば嬉しいし、今日は水をあげたほうがいいかなと観察するもの楽しい。思い入れのあるものは、毎日でも水やりしてあげたくなってしまうし、
剪定するにしても、ここを切ったらこう伸びてくるだろうか?と、想像するのも楽しい。綺麗に整えられた樹形は心を落ち着かせ、癒してくれる。
植物は何も喋らず、手をかけたことに対してそのままの反応をしてくれる。
良い反応が返ってくれば、自信になる。そしてもっと愛着がわく。
良くすれば、良くなるし。悪くすれば、悪くなる。
毎日、ワクワク・ドキドキさせてくれる。
それが、私にとって最大の魅力ではないかと思う。
人生100年時代 折り返しまでもう少し
ゆ〜っくり の〜んびり
ゆる〜く園芸を楽しみましょう。
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