やりがちな枯らす行動!
毎日水やりする!
元気がないから肥料を与える!
購入直後に植え替える!
良く思えるこんな事も場合によっては、植物を枯らす原因になってしまいます。
観葉植物を育てるうえで、最初からうまくいく人ばかりではありません。しかし、長く育てるほど、うまく管理できるようになります。
観葉植物を長く育てるポイントは、
枯らさないことです!
初心者のよくある疑問
どんな観葉植物がいいの?
買ってきたら直ぐ植え替えした方がいいの?
どこに置いたらいいの?
水やりのタイミングは?
肥料はいつあげたらいいの?
こんな疑問を解決し、枯らさないための5つのコツと
育て方について分かりやすく解説していきます。
観葉植物を枯らさない5つのコツ!:育て方の「基本」
観葉植物は生きている植物ですから
水・光・温度(湿度)がなければ枯れてしまいます。
具体的には、水やり頻度・置き場所・生育環境が重要です。
屋内でも場所によって、温度・日当たりが全く違ってきます。その観葉植物が生育しやすい環境に近づけることが大切です。
①観葉植物の選び方:お気に入りを選ぶ!
1番のポイントは、自分の気に入ったものを選ぶことです。
園芸店などで購入する場合は、フォルム・第一印象などでお気に入りのものを連れて帰りましょう。
育てやすさ・置き場所で選ぶ方法もありますが、やはり、自分のお気に入りの1鉢なら、大切に育てる気持ちが強い分、きっと枯らさないはずです。
また、同じ種類のものがいくつかあっった場合は
小さな株より、大きな株
葉が痛んでいないもの
根元がぐらぐらしていないもの
を選ぶことで枯らすリスクを減らせます。
育てやすい観葉植物を3つ紹介
◇ガジュマル◇
日光が大好き!
光の当たる場所にお勧め!
水切れにも強く、育てるのも簡単です。
記事:【総合版】ガジュマルの育て方:根腐れさせない工夫も紹介
◇パキラ◇
直射日光は苦手だけど、明るいところが好き!
パキラの魅力を紹介しています。
記事:パキラの魅力!初心者でも楽しめる観葉植物
◇モンステラ◇
耐陰性が強く、多少暗い場所でもどんどん育つ!
たくさんの仕立てがあり、部屋のシンボルにも最適です。
記事:モンステラの魅力!切れ込み葉が生む存在感
②購入直後の植え替えに注意する!

観葉植物にとって植え替えることはとても重要ですが、
購入直後の植え替えは、枯らしてしまう原因になる場合があります。
園芸店などで購入してきたものは、黒ポットや、黒ポットをプラスチックの鉢にそのまま入れてあるものなどが多くあり、使用している土も生産しやすい為のもので、自宅の環境には合わないものが多いです。
しかし、植物は急激な環境の変化を嫌いますので、お店から自宅への場所の変化でも大きなストレスを受けます。更に、根を触られることで、環境変化と植え替えとの2重のストレスで最悪の場合は枯れてしまうことがあります。
お店から購入してきた観葉植物を植え替えないことで、直ぐに枯れてしまうことは、よほどのことでない限りありません。
直ぐに植え替えせずに1週間〜2週間は、自宅の環境に慣れさせることが重要です。環境に慣れさせている間に、ウェブサイトなどで、自生地の場所・環境などを調べるのも、枯らさないポイントになります。

観葉植物のほとんどは、日本より温暖な地域が自生地です。熱帯雨林なのか? 乾燥地帯なのか? そのことを知るだけでも、枯らす確率はぐっと減るでしょう。

1週間〜2週間経って、自宅の環境に慣れたタイミングで植え替えしてあげましょう。
③置き場所に注意する!
日光を好む観葉植物でも、購入後の1週間〜2週間は直射日光の当たらない明るい日陰で、環境に慣れさせることが大切です。
自宅の環境に慣れてから、その植物の好む光の場所に置いてあげましょう。
観葉植物は、直射日光では葉焼けしてしまうものが多いです。
レースカーテン越しに日の当たる場所や、午前中の2〜3時間、日の当たる場所などの場所に置くのが良いでしょう。
この時に、風通しの良い場所に置くのも枯らさないコツの1つになります。
④水のあげすぎに注意する!

最初に育て始めた「ガジュマル」
冬の間に水をあげすぎて、1番の特徴の根を腐らせてしまいました…。
毎日の水やりは、枯らす原因になる場合があります。
水やりの基本は
土がしっかり乾いてからです。
毎日のように水やりをすると、常に土が濡れていて、根が酸欠状態で弱ってしまいます。
また、常に濡れている土は腐りやすく、そこから根まで腐らせてしまう場合があります。
しかし、やらなすぎても枯れてしまいますので、注意が必要です。

難しいですが、タイミングの見極めが重要です。
植物を枯らすほとんどの原因が、水をやりすぎるか、やらなすぎるかです。
土の乾き具合を見る方法として
- 鉢を持って、重さをみる
- 割り箸などを刺してみる
- 透明な鉢を使う
- チェッカーを使う
などの方法があります。
最初のうちは、タイミングが良くわからないと思いますので、透明な鉢や水分チェッカーなどを使うのもいいでしょう。
水分チェッカーは、土に刺しておくだけなので簡単でお勧めです。

⑤肥料は慣れてからで大丈夫!
観葉植物は、肥料がなくても十分に育ちます。
初心者でやりがちなのは
元気がないから
成長が悪いから
肥料をあげてしまうことです。
調子の悪い観葉植物は肥料を吸収しきれずに、かえって悪化し、最悪は枯れてしまうこともあります。
人に例えるなら、風邪で体調の悪い人に焼肉を食べさせるようなものです。体調不良の時にはお粥で体調を整えて、元気になったら焼肉を食べる。とイメージすれば、わかりやすいと思います。
肥料を必要とするのは、成長期で植物の状態が良い時です。
大きく丈夫にに育てたいと思うと、直ぐに肥料を与えたいと思うでしょうが、間違ったタイミングで与えてしまうことも多いです。
肥料を与えるのは、育てることに慣れてからでも遅くはありません。
観葉植物育て方:詳しく解説
水やりは土がしっかり乾いてから

観葉植物の水やりの基本は
土がしっかり乾いてから
鉢底からしっかり水が流れ出るまで
水やりの方法は、観葉植物の種類や季節で変わることはありません。
冬場は「控えめに」とよくありますが、水の量を少なくするのではなく、水やりの回数を減らすことで、水やりの方法は同じです。
土の乾き具合はとてもわかりにくいので、見た目の色で、土の乾き具合がわかりやすい土を使うのもお勧めです。

濡れると、土の色が変わるので水やりのタイミングが分かりやすくなります。

室内用の土で、コバエも発生しにくく、水はけも良くて乾きやすいので、根腐れの予防にも効果があります。
また、鉢を透明にして、土の中まで見える様にしてしまうのもお勧めです。
鉢の中の乾き状態がはっきりとわかり、使う土によってはとてもオシャレすることもできます。

この透明な鉢はダイソーのものですが、色々な場所で販売されているのを見かけますので、誰でも簡単に入手できます。
置き場所のポイントは風通し
観葉植物の多くは暗い場所でも育ちますが、全く光が当たらないと枯れてしまいます。植物の好む光の量を合わせることはもちろん、風通しも重要です。全く空気が動かない状態だと、光合成ができなくなったり、蒸れて痛みやすくなったり病気や害虫が発生しやすくなってしまいます。
空気の流れと光合成
植物たちは、葉の裏にある気孔から、二酸化炭素を吸って酸素を排出します。
部屋の空気が全く動かない状態だと、葉に接する二酸化炭素がなくなってしまい、光合成ができなくなってしまします。
その為、植物の成長には風通しが重要です。
風通しといっても、部屋の空気がある程度動いてる状態であれば、大丈夫です。
観葉植物の生育期に植え替えよう
植え替え適期は5月〜9月頃の、植物の生育期です。
購入してきたものが、ビニールのポットだったり、鉢底から根が出てきているのもは植え替えが必要です。ただし、秋から冬の場合は、暖かくなるまで待って植え替えましょう。
鉢底から、根が出ているような植え替えサインを見逃さないようにしましょう。

植え替えのタイミングとしては
2年以上植え替えていない
葉に元気がなかったり、変色する
全体的に元気がない
などの場合があり、根詰まりしている可能性が高いので植え替えが必要になります。
植え替えに必要な道具
- 植え替える鉢
- 鉢底ネット・鉢底石
- コテ・スコップ
- 細長い棒
植え替える植物にあった鉢を選ぶ
元の鉢より、一回りか二回り大きなものに植え替えるのが基本です。鉢のサイズは号で表し1号は直径3cmです。
例えば、元の鉢が4号の場合は、5号が一回り、6号が二回り大きなサイズになります。
鉢ごとの植える植物の特徴は
ロング鉢 根が下に長く伸びるもの
浅鉢 根が横に広がるもの
素焼き鉢 乾燥を好むもの
などがあります。
市販の培養土を使うメリット!
市販の土は、専門のメーカーが作っています。
土の種類も、特徴も最初は何もわからないと思います。私も、全くわかりませんでした。
市販の培養土は、専門のメーカーなどが、様々な種類の土や肥料を配合し、特定の植物に合わせて作られています。そのため、植物を育てる上での失敗を減らすことができます。また、水はけや通気性、保水性、保肥性などが考慮されていますので、その恩恵をありがたく受けましょう。
植え替え時の肥料は重要!
適正な時期に元気な植物を植え替えた場合ですが、少なくても1年位は同じ土で育つことになります。
その為、元肥(植え替え時に、土にあらかじめ混ぜ込んでおく肥料のこと)の有無で植物の成長に大きな差が出ます。
「マグァンプK」は、植物の根から出る酸や土の中の微生物の働きでゆっくり溶け、長期間(約半年〜1年間)効き続ける緩効性肥料なので、元肥にお勧めです。

肥料は元気な時に与えましょう
観葉植物が弱ってしまった時は、肥料を与えれば回復すると思うでしょうが、根が痛んでいる場合などは逆効果です。
肥料を必要とするのは、植物が成長する時です。元気な成長期の時に追肥を与えましょう。
季節ごとのポイント!
「春」は少しづつ水やりを増やす!
気温も上がっていき、植物が成長を始めると共に土も乾きやすくなっていきます。
元気に成長を始めたものには肥料を与えるタイミングです。
「夏」の高温に注意!
朝晩に土の乾きをチェックしましょう。
気温の高い日中の時間帯は避けて水やりをしましょう。
「秋」は土が乾いたかチェック!
成長も段々と穏やかになり、気温の低下もあり土も乾きにくくなってきます。水やりの間隔を段々と伸ばしていきましょう。
「冬」は寒さと水に注意しよう!
鉢の中の水分が多い状態で寒さに当ててしまうと、根が一気にやられてしまう場合があります。
冬場は、水やりの間隔が長くなりますので、暖かい日に合わせて午前中までには水やりをすると良いでしょう。
まとめ
日本は四季がある世界的にも珍しい気候の地域です。夏の猛暑、冬の寒波や梅雨時期など。植物にとってはとても生育しにくい環境も多いですが、その反面、四季があることによって色々な気候の植物を育てることもできます。
その植物の苦手な季節さえ乗り越えられるようになれば、長い間楽しむことができるようになります。
まずは、枯らさないことを意識して長く楽しんでいきましょう。
人生100年時代 折り返しまでもう少し
ゆ〜くり の〜んびり
ゆる〜く園芸を楽しもう!
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